「Rotten To The Core」はディズニーのディセンダント(Descendants)で歌われる曲。
ディセンダントは、ディズニーキャラの悪役に子供がいて、彼らがもし十代だったら、という設定のお話だそうです。
ちなみに、Descendantsには「子孫、末裔」という意味があるとか。
ここでは「Rotten To The Core」の英語歌詞の解説をしています。おまけで翻訳も添えて。
好きな曲で英語の勉強したいな~という方のお役にたてれば幸い!
解説はいらないよ!という方は、すぐ下の「Contents」のリストから「和訳」のところまで飛んでくださいませ。
解説のおまけで添えた歌詞の和訳部分だけを置いています。
なので、曲を聴きながらでも訳を追いやすくなっているはず。
個人的には、直訳になりすぎない意訳をするのが理想……とか思ってるので、和訳もそんな感じです。ご了承くださいませ。
まえおき
解説は、英文そのものの解説と、歌詞が言いたいことのふたつを解説しています。
歌詞の解説は、解説というより個人的な考察です。これが正解!というわけではありませんゆえ、あしからず!
和訳に関しては、基本的に意訳がちです。
中には英文の理解のために意訳と直訳両方を書いてあるところもあります。
和訳と解説
“Rotten To The Core”
“Rotten To The Core”の曲名について少し。
- rotten=腐った、堕落した
- core=芯、核心
サビでも繰り返し出てきます。
意訳するとしたら「根っからの邪悪」「骨の髄までヴィラン」といった訳がとれるかと。
直訳すると「芯まで堕落してる、腐ってる」ですね。
英語部分の歌詞の引用はgeniusより。
Aメロ
[Mal:]
They say I’m trouble
They say I’m bad
私は悪い子だって言う
- trouble=やっかい者、迷惑をかける、悩み、不幸
- bad=(道徳的に)悪い、不良な、行儀が悪い
thatが省略されている
解説しておきたい!と言う部分は特にないのですが、念のため。
ここのフレーズでは、thatが省略されています。
- They say I’m trouble.
- They say that I’m trouble.
上のふたつの英文はthatが省略されるかされないかだけの違いだけで、どちらも正しい英文です。
ただ一般的には、省略できるthatは省略されることが多いです。
そしてこのthatですが、省略してもいいよとされている時と、しないほうがいい時があるのです。
まず、thatを省略してもいい場合は、英文が以下の構成になっている時。
that + 主語 + 動詞(述語)
すなわち、thatの後ろにしっかりした英文が続く場合の時です。
この英文の構成は「that+SV」と言われたりもします。Sが主語、Vが動詞のことです。
「that」を省略してもいい構成になっている英文の例をあげると、以下のような感じ。
- He told me that I have to buy it.
- The book says that people shouldn’t hurt each other.
They say I’m evil
And that makes me glad
それは私を喜ばせる
makes me glad
「make me ~」というフレーズには「私を~させる」という意味があります。
例文をあげると、こんな感じ。
- You keep feeding your son. It makes him fat.
あなた自分の息子に食べさせすぎよ。太らせるわよ。 - My mom makes me read the book.
ママがこの本を読めっていうんだ。 - The story makes me cry.
あの話には感動した。(あの話は私を泣かせた)
make someone ~という言い回しには「(自分の意志とは関係なく)~させられる」というニュアンスがあるのです。
この歌詞では「that makes me glad」と言っているので、「そうやって言われただけでうれしくなっちゃう!」と言っているわけですな。
makeとforceの違い
make someone ~という言い回しには「(自分の意志とは関係なく)~させられる」という意味合いがあると先ほど紹介しました。
ここで、同じく「~させられる」という意味を持つforceという言葉についても少し触れておきます。
「make me~」と「force me to~」にはどちらも「(自分の意志に関係なく)~させられる」という意味があります。
が、このふたつで異なるのは「強制されてるか否か」といった部分。
forceはmakeよりも「強制されている・無理やりやらされた」といったニュアンスが強く出ます。
例文で比較!
わかりやすいようにおんなじ例文でもって比較していきますね。
- My mom makes me read the book.
- My mom force me to read the book.
上記の英文はどちらも「ママが本を読めって言うんだ><」という意味の英文です。
でも、実はニュアンスがけっこう違うのです。
まず、makeが使われている場合をみていきます。
My mom makes me read the book.という英文。
ここで使われているmakeという言葉のニュアンスをくみ取って訳をとると、「ママがこの本を読みなさいっていうから読んでるんだよね~」といった感じ。
「親に読めと言われたから仕方なく読んでるだけだよ」といったニュアンスです。
一方で、makeではなくforceが使われていた場合。
My mom force me to read the book.という英文ですね。
この場合は、forceのニュアンスをくみ取って訳すと「ママが僕に無理やりこの本を読ませたんだ!」といった訳にすることができます。
こちらの場合は、どちらかというと「読みなさい」と言われているだけではなく、「イスに縛り付けて目の前に本を置いて文字を読まさせられた」といった状況です。
force me to~には「意志に関係なく無理やり実行させられた、せざるを得なかった」といったニュアンスがあるためです。
make me~には、そこまでの強制力はありません。
make me~には、あくまでも「意識してないのに、そうなってしまった」「不本意だけど仕方なくやっている」程度のニュアンスです。
「fouce me to~」には自分の意志が入る余地は完全にないという一方で「make me~」という表現にはまだ少し自分の意志が入る余地があると思っておくといいかもしれません。
glad VS happy
せっかくなのでgladとhappyという英単語の違いについても少し!
まず、happyは「気持ちが満たされて幸せな時」に使われます。
一方でgladは「何か良い出来事があってうれしくなった時」に使われるのです。
日本語に置き換えるとしたら
- happy = しあわせ!
- glad = うれしい!
になります。
「幸せ」と「嬉しい」という日本語もそうですけど、似たような意味でも微妙に違いますよね。
このふたつの英単語は、日本語に置き換えると使う場面もわかりやすいはず。
例えば「今日は晴れて嬉しい!」と思ったら
「I’m so glad it’s not rainy!」と言えばいいのです。
そして、「アイスたくさん食べれてしあわせ~!」と言いたかったら
「I’m soooo happy I could eat a tons of ice cream!」と言うことができます。
happyとglad、どちらも使える場面
でも、内容によっては「しあわせ」とも「嬉しい」とも言える場面ってありますよね。
そういう時は好きな方を使っていいのです。
例えば「テストに受かってほんとよかった~!」と言いたいとき。
「テストに受かってうれしい!」という気持ちも、「受かってしあわせだ!」という気持ちもある…はず。
そんな時は、
- I’m happy I can pass tha exam!
- I’m glad I can pass the exam!
このどちらでも表現できます。
ちなみに、examは「examination」という英単語を短縮したもの。
テストというよりも、「試験」という意味があります。
厳密にいえば、上のふたつの英文にも若干ニュアンスの違いが存在します。
「I’m happy I can pass tha exam!」は、gladを使った場合よりもどちらかというと「独り言」「つぶやき」に近い響きを持ちます。
日本語にすると「はわわ~!テスト合格できてほんとしあわせ…」といった感じです。
そして「I’m glad I can pass the exam!」の場合は、どちらかというと「会話の最中」にさらっと使われる響きはあります。
日本語にすると「まじテスト受かってうれしいんだけど!!」といった感じですかね…。
どちらも同じ意味ではあるので個人的な印象にはなりますが、gladを使う場合はどちらかというと「相手の返答を期待している」「その後も会話を続けようとしている」といった響きを持つと感じます…が、これはネイティブの人に聞いてみないとなんともいえないところ。いずれ確認してここに追記します。
[Jay:]
A dirty no-good
Down to the bone
骨の下へ
- dirty=汚れ
- no-good=不良、役に立たない、役立たず、能なし
Your worst nightmare
Can’t take me home
お前の最大の悪夢は
俺にとって重要になり得ない
take home=持って帰る、給料、重要な
take me home みたいに真ん中に対象が入ってる場合も”重要”と訳していいのかいまいち確信がありませんが、とりあえず…。
[Evie:]
So I’ve got some mischief
In my blood
私は茶目っ気を持った
親譲りの
私は少しいたずらをした
have got→現在完了形
some=いくらか、多少、少しの
mischief=(悪意はないが人に迷惑をかける)いたずら、わるさ、子どもの茶目っ気、害悪
get into mischief =いたずらをする
Teaching is in his blood.=彼は教師に向いてる
“私の血に流れる才能”といった感じの直訳になるらしい。
in my blood=血統だ、親譲りだ
Can you blame me?
私を非難できる?
blame=非難する、とがめる、〜のせいにする
I never got no love
私が愛をつかむことは決してない
no loveのnoは強調してるってことでいいのだろうか
[Carlos:]
They think I’m callous
彼らは俺のことを無神経だと思ってる
callous=冷淡な、無神経な、無感覚な、思いやりのない
A low-life hood
I feel so useless
ごろつきでいた頃
俺はすごく無用(な存在)だと感じた
low-life=いかがわしい人、犯罪者、下層階級、ごろつき、ならず者
hoodはスラングで「ごろつき、チンピラ」という意味がある。
〜hoodで「〜時代」という意味にも。
childhood=子ども時代
useless=無用な、役に立たない
Misunderstood
誤解だった
Misunderstand(誤解する)の過去形
[Mal and Evie:]
Mirror, mirror on the wall
Who’s the baddest of them all?
鏡、壁にかかった鏡
彼らの中で一番悪いのは誰?
→鏡よ鏡よ鏡さん
白雪姫のあれ
baddest→-estで最上級
Welcome to my wicked world, wicked world
ようこそ私の邪悪な世界へ、邪悪な世界へ
wicked=邪悪な、不道徳な
[Chorus:]
I’m rotten to the core, core
Rotten to the core
私は芯が腐ってる
rotten=腐った、堕落した
core=芯、核心
I’m rotten to the core, core
Who could ask for more?
だれがもっと望むことができる?
ask forで「求める、望む、要求する」
I’m nothing like the kid next—like the kid next door
私は隣の子供とは全然似てないー近所の子供とは
next door=隣に住む、隣の
[Mal:]
Call me a schemer
Call me a freak
私を策士と呼ぶ
私を変わり者と呼ぶ
schemer=策士、(わるだくみの)計画者、陰謀家
freak=奇人、風変わりな
How can you say that?
なんでそんなこと言うの?
直訳すると「どのようにあなたがそれを言えたの?」
I’m just… unique!
私はただ…独特なの!
unique=独特な、目立つ、特有な、他に類を見ない
[Jay:]
What, me? A traitor?
何、俺?裏切り者?
traitor=裏切り者、売国奴、反逆者
Ain’t got your back?
Are we not friends?
お前の味方じゃないのか?
俺たちは友達じゃないのか?
Ain’t→am not、is not、are not、have not、has notの短縮
I got your back.→俺がついてるから大丈夫だ。
直訳すると「俺がお前のうしろを取ってる」
What’s up with that?
どうしたってんだよ?
What’s wrong with him?→彼どうしたっての?(悪い意味で)
と似た意味。
[Evie:]
So I’m a misfit
So I’m a flirt
私ははみ出し者
私は(男を)もてあそんでる
misfit=(環境とかに)順応できない人、はみ出し者
mis/fit→フィットしない
flirt=(異性と)ふざける、いちゃつく、もてあそぶ、浮気女
I broke your heart?
私、あなたの心臓を壊した?
your heart→気持ち
だと思う
I made you hurt?
私、あなたを傷つけるようにした?
[Carlos:]
The past is past
Forgive, forget
過去は過去
許して、忘れて
The truth is…
You ain’t seen nothing yet!
真実は
お前はまだ何も見えてない!
和訳
曲を聴きながらでも歌詞を追いやすいように、上の解説部分で添えた和訳だけを置いておきます。
私は悪い子だって言う
私を邪悪だと言う
それは私を喜ばせる
良くない者の汚れは
骨の下へ
お前の最大の悪夢は
俺にとって重要になり得ない
私は茶目っ気を持った
親譲りの
私を非難できる?
私が愛をつかむことは決してない
彼らは俺のことを無神経だと思ってる
ごろつきでいた頃
俺はすごく無用(な存在)だと感じた
誤解だった
鏡、壁にかかった鏡
彼らの中で一番悪いのは誰?
ようこそ私の邪悪な世界へ、邪悪な世界へ
私は芯が腐ってる
だれがもっと望むことができる?
私は隣の子供とは全然似てないー近所の子供とは
私を策士と呼ぶ
私を変わり者と呼ぶ
なんでそんなこと言うの?
私はただ…独特なの!
何、俺?裏切り者?
お前の味方じゃないのか?
俺たちは友達じゃないのか?
どうしたってんだよ?
私ははみ出し者
私は(男を)もてあそんでる
私、あなたの心臓を壊した?
私、あなたを傷つけるようにした?
過去は過去
許して、忘れて
真実は
お前はまだ何も見えてない!
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